神木が支える伝統の真髄!造営材の意味と一般建材との決定的な違い

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寺社建築の造営材として不動の地位を築いているのがヒノキ(檜)だ。古くは『日本書紀』の神話時代から「ヒノキは宮殿をつくるのに良い」と記されており、法隆寺金堂や五重塔が1300年以上現存している事実がその卓越した耐久性を証明している。ヒノキは伐採後200年ほどかけて強度が徐々に増し、その後1000年かけて元の強度に戻るという特異な性質を持つ。

もちろん、用途や地域に応じて多様な造営材の木材の種類が使い分けられてきた。主な樹種と特徴は以下の通りだ。

・ヒノキ(檜):柱、梁、垂木、扉など主要構造部全般。耐水性・抗菌性・加工性・香気に優れ、最高の格式を誇る。
・ケヤキ(欅):山門の丸柱や破風、彫刻部など。非常に硬く強靭で美しい木目を持ち、荷重のかかる要所に多用される。
・スギ(杉):天井板や長押、下地材など。通直で加工が容易であり、良質な大径木は内部造作を格調高く仕上げる。
・マツ(松):曲がりを活かした小屋梁(丸太梁)など。曲げ強度と粘り強さがあり、屋根の荷重を支える。

適材適所という言葉の語源通り、樹木の特性を見極めて配置することで、釘を極力使わない伝統工法が真価を発揮する。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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