耳に水が取れない時に綿棒は絶対Ng!耳鼻科医が教える安全な裏ワザ
道具を耳の奥に突っ込まず、物理的な原理(表面張力の破壊・重力・毛細管現象)を利用して安全に水を出す方法が存在します。不快感に襲われた際は、以下の5つの手順を試してみてください。
① ティッシュこよりの毛細管現象法
最も安全かつ確実性が高いのが、ティッシュペーパーを使ったこよりです。ティッシュを細長くねじって先端を柔らかく尖らせ、耳の入り口付近(手前1cm程度)へそっと差し込みます。先端が水滴に触れた瞬間、毛細管現象によって一瞬で水分がティッシュへと吸い上げられます。奥まで無理に押し込まないことがポイントです。
② 片足ケンケンと首の傾斜法
昔ながらの片足ケンケンによる水抜きも、やり方を正しく行えば非常に有効です。水が入った耳を真下(床側)に向け、首を直角近くまで傾けます。その状態のまま、水が入っている側の足で「トントン」と小さくリズミカルにジャンプします。重力と縦方向の加速度が連動し、外耳道に引っかかっていた水滴がストンと抜け落ちます。
③ 手のひら吸引(ポンピング)法
水が入った側の耳に手のひらを隙間なくぴったり密着させ、頭側へ軽く押し当てて密閉状態を作ります。その後、素早く手のひらを離す動作を数回繰り返します。耳内部に生じる軽微な陰圧(吸引力)によって、奥に張り付いていた水滴が手前へと引き出されます。
④ 呼び水(追加入水)の表面張力崩壊法
少量の水が鼓膜付近に張り付いて動かない場合、あえて「数滴の水」を耳の中に足す方法です。水が入った耳を上に向け、手のひらに取った水を1〜2滴垂らします。耳の中の水と新しく入った水が合流して表面張力が崩れた瞬間に、耳を勢いよく下へ向けると、まとまった水が一気に流れ出ます。
⑤ ドライヤーの送風による蒸発法
どうしても残る湿気には、ドライヤーの温風・送風機能を活用します。耳から30cm以上必ず離し、風量を「弱」に設定して耳の穴に向けて斜めから風を当てます。1分ほど風を当てるだけで、外耳道内の残留水分が自然に蒸発します。火傷を防ぐため、熱風を至近距離で当て続けないよう注意が必要です。