猛暑を潤す京都かき氷の新潮流!老舗の秘策と行列回避の裏ワザ
風情ある石畳が続く祇園。この花街で氷の純度を極限まで追求し続けるのが、名店「祇園NITI」をはじめとする実力派の茶房だ。名峰・日光の蔵元から直送される天然氷を、冷凍庫から出して室温でじっくりと緩ませ、氷が涙を流す絶妙なタイミングを見極めて極薄に削り出す。その削り節のような氷片は、舌の上に乗せた刹那、体温でふわりと気化するように消えていく。
その根底に流れているのは、日本の伝統たる「和菓子」の精緻な職人技だ。氷の内部に仕込まれるのは、丹波大納言小豆を丁寧に炊き上げた艶やかな粒餡や、季節の果実を閉じ込めた自家製の錦玉羹(きんぎょくかん)。外側の華やかさだけでなく、食べ進めるごとに現れる味のグラデーションは、まさに職人が一椀のなかに構築した小宇宙といえる。
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