大阪2児放置事件の裏に隠された真相 母の孤立と児童相談所の限界
事件当時、近隣住民から大阪市児童相談所へ寄せられた通報は計5回に上っていた。悲鳴のような幼子の叫び声に対し、住民たちは異変を感じ取り、速やかに警鐘を鳴らしていたのだ。
しかし、大阪市児童相談所の対応は後手に回った。職員が現地を訪問したものの、応答がないために「強制立ち入り」の判断を下すことなく立ち去っていた。当時は児相の権限行使に対する躊躇や、人手不足による業務の逼迫が日常化しており、ハイリスクな家庭であるという認識が組織内で共有されなかった。救えるはずだった2つの命が、書類の山と曖昧なリスク評価の狭間でこぼれ落ちていった事実は、行政の介入限界を白日のもとに晒した。
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