安藤忠雄「六甲の集合住宅I」60度急斜面に挑んだ理由と現在の姿

安藤忠雄「六甲の集合住宅I」60度急斜面に挑んだ理由と現在の姿に関する話題のニュースを速報でお届けします。関心のある方は必見です。

六甲の集合住宅Iにおける最大の技術的特徴は、斜面に沿って建物をステップ状に配置する段状テラスハウス構造にあります。山肌を削り取って平地を作るのではなく、自然の勾配に寄り添うようにコンクリートの構造体を噛み合わせていく設計思想が貫かれています。

建物の骨格を形成しているのは、一辺5.4mの立体グリッド(格子)フレームです。この均一なフレームを斜面に沿って縦横・前後にずらしながら積層させることで、人工物でありながら地形と調和するリズミカルな造形美を生み出しました。

住戸ごとの屋上部分がそのまま上階住戸の広大なプライベートテラスとなり、どの部屋からも遮るもののない大阪湾のパノラマビューが広がります。さらに、斜面を駆け上がる海風と山風を室内に取り込む立体的な通風経路が計算されており、都市型マンションでは味わえない自然とのダイレクトな共生を実現しています。この強固な基礎と躯体の一体化設計は、1995年に発生した阪神・淡路大震災において神戸市灘区一帯が甚大な被害を受ける中、本物件の主要構造部に実質的な被害を一切出さなかったことで、その驚異的な耐震性を世界に証明しました。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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