ココイチ本社はなぜ一宮に?東京移転しない理由と創業の原点を追う
創業家である宗次徳二氏と直美氏は「企業は特定の個人の私物であってはならない」という確固たる信念から、2002年に社長職を退任。株式の保有比率を下げ、最終的に経営の第一線から完全に身を引きました。
現在、株式会社壱番屋の舵を取るのは代表取締役社長・葛原篤氏です。葛原社長の経歴は、ココイチという会社の実直さを象徴する極めてユニークなものです。学生時代の1990年にカレーハウスCoCo壱番屋のアルバイトとして同社に飛び込み、現場での誠実な働きぶりとリーダーシップを買われて正社員登用。店長、ブロック長、営業本部長、取締役企画本部長などの現場・本部要職を歴任し、2019年に社長へと昇格しました。現場の苦労や調理オペレーション、お客様が何を求めているかを誰よりも肌感覚で知るトップが、2026年となった現在も組織を力強く牽引しています。
社員の待遇や社風に目を向けると、ココイチ本社の年収や評判は、外食業界内において総じて堅実・安定的であると評価されています。有価証券報告書の最新開示情報によると、本社の平均年間給与はおよそ540万円〜580万円台を推移しています。日本の外食上場企業としては高水準の賃金体系を維持しており、定期昇給や各種手当、業績連動賞与の仕組みも明瞭です。
また、同社には「ブルームシステム」と呼ばれる独自ののれん分け独立支援制度が根付いています。厳しい審査とトレーニングをクリアし、店舗運営責任者として独立を果たす道が広く開かれているため、社内の空気は「誠実で実直、嘘をつかない実力主義」というカラーが色濃く共有されています。派手さこそありませんが、地域に根を張り地に足をつけて働きたい人材にとって、一宮本社および壱番屋グループの職場環境は極めて高い定着率を誇っています。
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