視界が歪む身体が縮む?不思議の国のアリス症候群の真相と治療法

視界が歪む身体が縮む?不思議の国のアリス症候群の真相と治療法の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

対象物が実物より小さく見える「小視症」や、逆に巨大化して迫ってくるように感じる「大視症」、さらには自分の身体の一部が伸縮したように思える自己身体認識の変容。これらは本症候群における代表的な自覚症状だ。音の大きさが不規則に変化したり、時間が静止したかのように錯覚する時間知覚異常を併発するケースも知られている。

この特異な症状を1955年に知覚障害として初めて体系化し、論文を発表したのがイギリスの精神科医ジョン・トッド(John Todd)である。彼が突き止めたのは、患者が訴える奇妙な現象が精神の破綻ではなく、特定の脳機能不全に起因するという事実だった。網膜から入力された視覚情報は脳の後頭葉(視覚野)に送られ、頭頂葉で立体的な空間認知へと統合される。この処理プロセスになんらかの変調が生じることで、眼自体は正常であるにもかかわらず、脳が「歪んだ世界」を現実として認知してしまうのだ。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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