極東最大の米軍基地前・嘉手納ゲート2通りが魅せる深層と熱狂
夕暮れの帳が下りる頃、沖縄市の中心部を貫くゲート通りは、昼間の静寂を脱ぎ捨てる。広大な嘉手納飛行場に駐留するアメリカ空軍第18航空団の隊員たちが、基地のチェックポイントを抜けて街へと繰り出してくるからだ。迷彩服からラフな私服に着替えた彼らが集うバーの扉が開くたび、重低音のヒップホップと乾杯の声がストリートへ溢れ出す。
ドルと日本円が当たり前のように飛び交い、タトゥースタジオやカスタムテーラーが軒を連ねる。観光地として整えられたビーチリゾートにはない、乾いた摩擦熱のようなものがここにはある。この街の空気は、日米の戦後史が幾重にも折り重なってできた生きた堆積物そのものだ。
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