日本三名園の深淵へ!兼六園の知られざる歴史と混雑回避ルート
この庭園は一朝一夕に完成したものではない。始まりは1676年、5代藩主の前田綱紀が金沢城に面した傾斜地に別荘を建て、その周辺に「蓮池庭(れんちてい)」を作庭したことに遡る。歴代藩主は自らの美意識を押し付けるのではなく、先代の遺産を尊重しながら時代ごとの息吹を注ぎ込んだ。
決定的な変貌を遂げたのは幕末期だ。13代藩主の前田斉泰は、霞ヶ池を拡張して大規模な回遊式庭園へと再編。さらに母・真龍院の隠居所として豪壮華麗な成巽閣を建立した。約二百年の歳月をかけ、複数の藩主の手を経て磨き上げられた重層的な空間構造。それが、歩くたびに異なる表情を投げかけてくる兼六園の奥深さを生み出している。
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