セミの寿命「1週間」は嘘?成虫の実際と土の中3〜7年の全真相

セミの寿命「1週間」は嘘?成虫の実際と土の中3〜7年の全真相について見逃せない 事実を分かりやすい構成で解説いたします。

土の中で数年間を無事に生き延びたとしても、地上への進出には最大の難関が待ち受けています。それが「羽化(うか)」のプロセスです。

夕暮れ時に地上へ這い出た幼虫は、木や壁を登って殻を割り、柔らかい翅(はね)を伸ばして固まるまで数時間を無防備な状態で過ごします。この際、強風で落下したり、他の個体と接触したり、体力が尽きたりすることで正常に翅が伸びきらない「羽化不全(羽化失敗)」が発生する確率は、野外環境で10%〜20%前後に達すると見積もられています。

翅が縮れたまま固まってしまうと、飛翔して外敵から逃げることも、樹液のある高い枝へ移動することもできません。さらに、羽化直後の柔らかい体はアリや鳥の格好の餌食となります。普段何気なく見かける元気な成虫は、こうした過酷な確率の壁を突破した一握りの生存者なのです。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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