多発性嚢胞腎を公表した芸能人たち|闘病の真相と移植・最新治療の今
多発性嚢胞腎は、遺伝性腎疾患の中で最も頻度が高い病気であり、医療費助成の対象となる国の指定難病(指定難病67)に指定されています。親のどちらかがこの疾患の原因遺伝子を持っている場合、男女を問わず子どもへ病気が受け継がれる確率は50%(2分の1)にのぼります。
この病気の最も厄介な特徴は、20代〜30代の若い時期にはほとんど自覚できる初期症状が現れない点にあります。腎臓内にできた嚢胞は数十年をかけて徐々に増大するため、本人が気づかないうちに腎機能が蝕まれていきます。進行に伴って現れる主な兆候には、以下のようなものがあります。
- 原因不明の高血圧:健康診断などで若年期から血圧の上昇を指摘されるケースが目立ちます。
- 肉眼的血尿:嚢胞内の血管が破綻することで、突然尿が赤褐色になる症状です。
- 側腹部痛・腰背部痛:巨大化した腎臓が周囲の神経や臓器を圧迫し、持続的な重苦しさを引き起こします。
- 腹部膨満感:腎臓や肝臓の嚢胞肥大により、胃が圧迫されて食欲不振や腹部の張りを感じます。
家族に腎臓病の既往歴がある場合は、自覚症状がまったくない段階であっても、腹部エコー(超音波検査)やCTスキャンによる画像診断を受けることが早期発見への確実な一歩となります。
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