『ハイジ』の衝撃裏設定!クララが歩けた本当の理由と原作のその後
ハイジを深い愛情で包み込む祖父「アルムおんじ」。アニメでは無口で頑固ながらも頼れる職人肌の老人として描かれますが、原作者ヨハンナ・シュピリによる1880年代の原作小説『Heidi』では、さらに過酷で暗い生い立ちが設定されています。
原作におけるおんじの本名はヨハン・ハインリヒ・カルプ(Johann Heinrich Karp)。裕福な農家に生まれながらも放蕩の限りを尽くして全財産を失い、傭兵としてイタリア・ナポリの軍隊へ身を投じました。そこで起こした刃傷沙汰の噂や荒れた生活によって故郷のドルフリ村での人望を完全に失い、最愛の息子トビアス(ハイジの実父)を不慮の事故で亡くしたことで完全に心を閉ざし、人里離れたアルムの山頂へと隠遁したのです。
アニメ版と原作の最大の違いは、「宗教的救済」の描写と人間性のバランスにあります。原作は敬虔なキリスト教文学としての側面が強く、おんじの魂の救済と信仰への回帰が物語の大きな軸となっていました。これに対し、アニメ制作陣は過度な宗教色を抑え、大自然との共生やハイジとの純粋な心の触れ合いによっておんじの頑なな心が氷解していく普遍的な人間賛歌へと再構築しました。
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