70代を迎えた表現者の現在地——演技と絵画が交差する「美の美学」と知られざる素顔
俳優として多忙を極める傍ら、独学で絵画制作に没頭してきた歩みもまた、驚くべきものがある。二科展をはじめとする数々の公募展で入選・受賞を重ね、その実力は美術批評家からも高く評価されてきた。
彼の描く作品に多く登場するのは、羽を広げて大空へ飛び立つ鳥や、幻想的な天使のモチーフだ。「人間誰しもが持つ自由への渇望や、心の奥底にある祈りを形にしたい」という本人の言葉通り、キャンバスに描かれた繊細なタッチと力強い色彩の対比は美しく、観る者を一瞬で日常の雑踏から切り離す。アトリエで一人筆を握る時間は、俳優としての喧騒をリセットし、魂を浄化する大切な儀式なのだという。
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