炭酸水のPh値は酸性?歯が溶ける噂の真相と胃への影響を徹底検証
炭酸水を巡るもう一つの根強い噂が、「炭酸水を毎日飲むと骨のカルシウムが溶け出して骨密度が下がる」という説です。
この説の発端は、米国のフラミンガム骨粗鬆症研究などで指摘された「コーラの過剰摂取による女性の骨密度低下リスク」にあります。コーラ飲料に含まれる無機リン酸は、過剰に摂取するとカルシウムの吸収を阻害し排泄を促進します。このリン酸の作用が、いつの間にか「炭酸水全般=骨に悪い」とすり替えられて拡散したのが真相です。水と二酸化炭素のみで作られた無糖炭酸水にはリン酸が含まれておらず、骨密度を低下させる直接の因果関係は科学的に否定されています。
一方、炭酸水の胃への影響にはメリットとデメリットの双面が存在します。
胃液の本来のpH値は1.0〜2.0という強酸性です。炭酸水(pH4〜5台)が胃に入っても胃酸を極端に強酸化させることはありません。むしろ、炭酸ガスが胃粘膜を刺激することで血流を促し、胃腸の蠕動運動を活発化させます。食欲不振時の食欲増進や、便秘気味の腸を刺激する健康効果が報告されています。
ただし、逆流性食道炎を患っている人や慢性胃炎の人が空腹時に強炭酸水を大量摂取すると、炭酸ガスの内圧によって胃酸が食道へ逆流しやすくなり、胸やけや腹部膨満感を悪化させる要因となります。
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