首こりマッサージで死亡事故?脳梗塞を招く危険部位と安全なほぐし方

首こりマッサージで死亡事故?脳梗塞を招く危険部位と安全なほぐし方について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をお届けします。

首こりを感じたとき、無意識に手で強く揉んだり押し込んだりしがちですが、首には絶対に強い圧迫を加えてはならない危険部位が集中しています。

第一に警戒すべきは、首の前側から外側にかけて位置する「頸動脈三角(けいどうみゃくさんかく)」周辺です。ここには脳へ血液を送る総頸動脈が走っており、その分岐部には血圧を感知するセンサーである「頸動脈洞(けいどうみゃくどう)」が存在します。この部位を強く指圧したり掴んだりすると、センサーが「血圧が異常に上がった」と誤認識し、迷走神経を介して急激に心拍数と血圧を低下させる「頸動脈洞反射」を引き起こします。その結果、急激な脳貧血から失神を起こしたり、最悪の場合は心停止に至る危険があります。

第二に、首の後ろ側の付け根にある「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」の深部です。デスクワークで硬くなりやすい場所ですが、すぐ下には先述した椎骨動脈が頭蓋骨へ侵入するカーブ部分が露出しています。指先でゴリゴリと骨に押し付けるような強圧を加えると、血管壁を直に傷つける原因になります。

さらに、首の血管が圧迫された際に現れる危険なサインを見逃してはなりません。

  • マッサージ中や直後にフワフワするようなめまいや立ちくらみが走る
  • 視界が急に暗くなる、または物が二重に見える(複視)
  • ろれつが回りにくくなる、手足に力が入らない・しびれる
  • 経験したことのないピキッとした後頭部の激痛

これらの症状が一つでも現れた場合は、単なるもみ返しではなく血管障害の疑いがあるため、直ちに施術を中止し救急要請を視野に入れた医療機関への受診が必要です。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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