若者を蝕む薬物「リーン」とは?咳止め乱用の罠と死亡リスクの真相
日本国内では、アメリカのようにコデイン・プロメタジン配合の医療用シロップを薬局で簡単に入手することはできません。しかし、だからといって日本が無関係でいられるわけではありません。形を変えて猛威を振るっているのが、ドラッグストアで購入できる一般用医薬品を用いた市販薬オーバードーズの実態です。
国内の若者の間では、ジヒドロコデインリン酸塩を含む市販の咳止めシロップや錠剤を大量に炭酸飲料で流し込む行為が横行しています。代表的な製品名から「ブロン乱用」と呼ばれ、ブロン中毒と依存症の真相は臨床現場でも極めて深刻に受け止められています。
薬物乱用防止の啓発活動を行う「日本薬物対策協会」などの講演データや医療機関の報告によると、乱用を始めたきっかけの多くは「SNSの投稿を見て興味を持った」「学校や家庭のストレスから逃げたかった」という動機です。大手掲示板や知恵袋、SNSのコミュニティでは、咳止めシロップ乱用とネットの反応が可視化されており、「ふわふわして現実を忘れられる」「合法だから大丈夫」といった誤った言説が飛び交っています。
しかし、ネット上の甘い書き込みの裏で起きている現実は地獄そのものです。依存が進むと1日に瓶数本、錠剤なら数十錠から百錠以上を摂取しなければ離脱症状(激しい震え、悪寒、激痛、不眠、錯乱)に耐えられなくなります。急性中毒で救急搬送された救急現場では、胃洗浄の処置を受ける若者や、意識不明のまま集中治療室に運ばれるケースが後を絶ちません。
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