なぜ変わった?フランス国旗の色の意味と「青」に隠された驚きの真相を徹底解説

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2021年末、フランスの政治ジャーナリストであるルイ・ド・ラゲシュネリー記者らが著書の中で明かし、世界中のメディアを驚かせたスクープがありました。それは、「エリゼ宮(フランス大統領府)に掲げられている国旗の青が、いつの間にか濃い色に変わっている」という事実です。

この変更は、エマニュエル・マクロン大統領の強い意向により、実は2020年7月にひそかに実施されていました。国民に向けた大々的な記者会見を開くこともなく、大統領府の建物や演説時の背景に立つ国旗の青が、それまでの鮮やかなコバルトブルーから、格調高いダークなネイビーブルー(海軍紺)へと差し替えられていたのです。

では、なぜわざわざ青の色味を変えたのでしょうか。その真相には、フランスの近現代史と国家アイデンティティをめぐる深い文脈が存在します。

時計の針を半世紀ほど巻き戻すと、1976年に当時のヴァレリー・ジスカールデスタン大統領が、テレビ画面での映えやすさや、同じく青を基調とする欧州旗(EU旗)との調和を図る目的で、国旗の青を明るいトーンに変更した経緯がありました。つまり、世界中の人々が長年目にしてきた「少し明るいトリコロール」は、1970年代以降の比較的新しい仕様だったのです。

マクロン大統領はこの明るい青から、1793年のフランス革命期や、第二次世界大戦でナチス・ドイツの占領に抵抗したシャルル・ド・ゴール将軍率いる「自由フランス」が掲げた伝統的なネイビーブルーへと回帰させました。大統領府作戦責任者などの進言を受けたマクロン氏は、「国家の苦難と栄光を象徴する歴史的ルーツへの敬意」を優先したと伝えられています。

一部の海外メディアからは「EUとの距離を置く意図(ナショナリズムへの傾倒)ではないか」との憶測も飛び交いましたが、大統領府関係者は公式にこれを否定。「反欧州的なメッセージではなく、フランス共和制の歴史的象徴の復活である」と説明しています。2024年のパリ五輪を経て2026年を迎えた現在、この深いネイビーブルーのトリコロールは、主要な国家行事や演壇においてすっかり定着しています。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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