反天連とはどんな組織か?正体・目的と終戦記念日デモの真相に迫る
ネット上の掲示板やSNSでは、反天連に関して様々なセンセーショナルな噂が囁かれています。ここでは代表的な3つの疑惑について、取材データに基づいて検証します。
噂①:中核派や革マル派などの極左暴力集団そのものなのか?
結論から言えば、特定の極左過激派セクトが単独で運営している組織ではありません。反天連は1960年代末から1970年代の内ゲバに倦んだ「ノンセクト・ラジカル(党派に属さない過激派・活動家)」が主導して立ち上げた経緯があります。ただし、集会やデモの現場には、趣旨に賛同する様々な左翼党派の活動家や市民グループ、さらには沖縄の基地反対派や在日外国人権利団体の有志が個人参加・共闘の形で合流しています。そのため、「過激派と一切関係がない」わけではなく、「多様な左派系潮流の結節点になっている」というのが正確な実態です。
噂②:海外(中国・北朝鮮・韓国)から巨額の資金援助を受けているのか?
「反日勢力として海外機関から資金提供を受けている」という言説はネット上で根強く存在します。しかし、公安関係者の分析や団体関係者の証言を突き合わせても、海外政府や特定工作機関から組織的な資金流入があった客観的証拠は確認されていません。主な運営資金は、定期刊行物である機関紙の購読料(年間数千円程度)、集会参加費(数百円〜千円程度)、参加者からの自発的なカンパです。実態としては手弁当の赤字経営に近く、高齢参加者の年金や個人貯蓄に依存している側面が強いとみられています。
噂③:デモそのものが違法な暴徒集団なのか?
終戦記念日のデモ行進は、東京都公安委員会および所轄警察署に対して事前に道路使用許可を申請し、認可を受けた上で実施されています。日本国憲法第21条で保障された「表現の自由」「集会の自由」の範囲内として警察当局も許可を出さざるを得ないのが法的実態です。機動隊が厳重に警備しているのは、反天連を取り締まるためだけでなく、憲法上の権利に基づくデモ隊を反対派の物理的襲撃から守る(双方の衝突を防ぐ)という警察法上の義務に基づいています。