ロータリーとは?異端のエンジンが紡ぐ技術革新と復活劇の全貌
ロータリーエンジンの基本構想を生み出したのは、ドイツの天才発明家フェリックス・ヴァンケルだ。彼の発想は極めてシンプルかつ大胆だった。「回転運動だけで直接動力を取り出せないか」。この着想こそが、現代のレシプロ構造に挑戦状を叩きつける起点となった。
シリンダー内をピストンが往復するレシプロ形式に対し、ロータリーはまゆ型の住宅(ハウジング)の中で「おむすび型」のローターが回る。部品点数が圧倒的に少なく、小型軽量でありながら驚くほどの高出力を叩き出す。だが、回転するローターの先端がハウジングの内壁を削ってしまう深刻な摩耗問題が、実用化の最大の壁として立ちはだかった。
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