「暑くないのに暑い」は危険信号?自律神経のバグと隠れ脱水リスク
気温20度前後の快適な環境にいるにもかかわらず、「暑い」「身体がほてる」と感じる生理的メカニズム。その最たる原因として医学界で指摘されているのが、自律神経のバランス崩壊だ。自律神経研究の第一人者として知られる順天堂大学医学部の小林弘幸教授は、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにいかなくなることで、血管の収縮・拡張コントロールが狂い、異常な熱感が生じると解説する。
この「体感温度のバグ」とも呼ぶべき状態の陰には、深刻な医療的リスクが潜んでいる。代表的なのが、喉の渇きを感じにくいまま水分が失われる「隠れ脱水症」だ。身体が熱を発しているのに喉が渇かないため、水分の補給が遅れ、血液がドロドロになって脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす危険性すらある。また、女性だけでなく男性にも増えている更年期障害や、慢性的なストレスに起因する自律神経失調症の初期症状としてこの熱感が現れるケースも非常に多い。
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