ケーススタディハウスの全貌と現在地!名作住宅の魅力と見学予約法
ケーススタディハウス誕生の経緯を語る上で欠かせないのが、当時の建築専門誌『アーツ&アーキテクチャー(Arts & Architecture)』とその名物編集長、ジョン・エンテンザ(John Entenza)の存在です。1945年1月、第二次世界大戦の終結を見据えたエンテンザは、復員兵たちの帰還による未曾有の住宅不足を予測し、「良質で安価、かつ工業化された現代住宅のプロトタイプを提示する」という先駆的な宣言を行いました。
当時としては極めて革新的だったのは、単なる紙上のコンペティションではなく、「実際にクライアントを見つけて建設し、完成後は一般に公開する」という実証実験の形式を取った点です。資材不足と軍需産業から民需への転換期において、鉄骨や工業用ガラス、合板などの工業用規格部材を住宅建築へ大胆に転用する試みがスタートしました。
このプログラムには、チャールズ&レイ・イームズ(Charles and Ray Eames)、エロ・サーリネン(Eero Saarinen)、リチャード・ノイトラ(Richard Neutra)、そして後に伝説的アイコンを生み出すピエール・コーニッグ(Pierre Koenig)ら、当時気鋭の建築家たちが多数集結。彼らが手掛けたプロトタイプ群こそが、今日私たちが親しむミッドセンチュリー建築の象徴となったのです。
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