突然の失神・めまい!迷走神経反射の原因と倒れないための防御術
立ちくらみや失神を起こすと、すべてを一括りに「貧血」と呼んでしまいがちだが、医学的には全く異なる状態を指している。正しく対策を講じるためにも、それぞれの違いを整理しておく必要がある。
一般的な血液検査で指摘される「貧血(鉄欠乏性貧血など)」は、血液中のヘモグロビン濃度が低下し、全身に酸素を運ぶ能力そのものが落ちている状態を指す。これに対し、世間一般で言われる「脳貧血」は病名ではなく、一時的に脳への血流が不足してめまいなどを起こす状態の俗称だ。
一方、混同されやすい起立性低血圧は、寝た状態や座った状態から「急に立ち上がった瞬間」に重力で下半身に血液が落ち、自律神経の反射が間に合わずに血圧が下がる現象を指す。心拍数はむしろ代償性に増加することが多い。
対して迷走神経反射は、起立時だけでなく、座っている時や精神的ショックを受けた時にも発症する。最大の決定打は、血圧低下とともに「心拍数減少(徐脈)」が同時に生じる点にあり、発症のプロセスが起立性低血圧とは明確に区別される。
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