猫のしっぽが垂れて動かない?馬尾症候群の初期症状・治療費と予後

猫のしっぽが垂れて動かない?馬尾症候群の初期症状・治療費と予後の真相について、専門知識を詳しくお届けします。

脊髄の末端(腰仙部)にある神経の束は、その形状が馬の尾に似ていることから「馬尾(ばび)神経」と呼ばれます。この部位は、骨盤肢(後ろ足)の運動・感覚、しっぽの運動、ならびに膀胱や直腸の排泄機能を一手にコントロールしています。

発症の引き金として圧倒的に多いのが、不慮の事故や外傷による馬尾神経の圧迫や断裂です。ドアにしっぽを挟んで引っ張られた、高所からの落下、あるいは屋外での交通事故(車や自転車との接触)によって骨盤骨折や仙尾椎の脱臼骨折が生じ、神経が物理的に損傷を受けます。

一方で、外傷を伴わないケースも存在します。ここで重要となるのが猫の椎間板ヘルニアと馬尾症候群の違いです。椎間板ヘルニアは背骨のクッションである椎間板物質が突出して脊髄を圧迫する疾患ですが、馬尾症候群は腰仙関節(第7腰椎と仙骨の間)より尾側の神経束が直接障害される病態全般を指します。変形性脊椎症や腫瘍による狭窄など、高齢期に伴う慢性的な圧迫が原因となるケースも少なくありません。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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