さるぼぼの色の意味とご利益一覧!全種類の特徴と正しい置き場所を解説
「さるぼぼ」とは、飛騨地方の方言で「猿の赤ん坊」を意味します(「ぼぼ」は赤ん坊の意)。雪深く厳しい飛騨の冬、外出がままならない時期に、祖母や母親が子供や孫の健やかな成長を願って余り布で作ったのが始まりとされています。
起源は奈良時代から平安時代にかけて貴族階級で用いられた魔除けの人形「這子(ほうこ)」や「天児(あまがつ)」に遡ると伝わり、長い年月をかけて飛騨の風土に根づいていきました。
なぜ「赤」が基本色として大切にされてきたのかには、明確な理由が存在します。
- 天然痘・疫病からの守護:かつて天然痘(疱瘡)が猛威を振るった時代、赤色は病魔を退散させる強い力があると信じられていました。抵抗力の弱い赤ん坊を病から守るため、赤い布で人形を仕立てたのです。
- 「猿」に宿る吉祥の意味:「猿(さる)」の音は「災いが去る」「病が去る」に通じます。さらに「えん(猿=縁)」とも読めることから、「良縁」「夫婦円満」「家内円満」の象徴と重宝されてきました。
- 猿のお産の軽さにあやかる安産祈願:野生動物の中でも猿はお産が軽いとされることから、妊娠中の女性へ安産のお守りとして贈る習慣が定着しました。
赤色のさるぼぼは、単なる観光記念品にとどまらず、家族を慈しむ母性や命の無事を祈る切実な願いそのものが形になった民芸品です。
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