世界が息をのむ日本の異質さ?文化と働き方に潜む決定的なギャップ
おもてなしの行き届いたサービス、世界一清潔な街並み。だが、その対価はどこへ消えたのか。
OECD(経済協力開発機構)が発表する労働生産性データにおいて、日本の時間あたり労働生産性は主要先進国のなかで長年低迷を続けている。1人当たりの国内総生産(GDP)や実質賃金の伸び率でも、かつて肩を並べていた欧米諸国に大きく引き離された。過剰な品質要求と無償のサービス残業が、結果として産業全体の付加価値を押し下げてきた皮肉な現実がそこにある。
欧米社会では、サービスの質には相応の対価が支払われるのが当然であり、定休日やバカンスのために店が閉まることに誰も文句を言わない。一方の日本は、消費者の利便性と「お客様は神様」というドグマを維持するために、現場の労働者が疲弊し続ける構造から抜け出せずにいる。
便利で安価な暮らしを守る代償として、労働者の賃金が上がらない悪循環。どちらが人間らしい豊かさなのか。最新の経済指標は、私たちが誇ってきた「丁寧さ」の裏に潜む歪みを容赦なく突きつけている。
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