北方謙三の現在と名作の読む順番!大水滸伝から人生相談の真相まで
1947年生まれの北方謙三氏は、2026年で78歳を迎えます。一般的な感覚であれば悠々自適の隠居生活に入っていても不思議ではない年齢ですが、北方氏の辞書に引退の二文字は見当たりません。足かけ5年、全17巻にわたってユーラシアの荒野を描き切った『チンギス紀』を完結させた後も、原稿用紙に対峙し続ける規則正しい生活リズムを維持しています。
北方氏の日常は徹底した自己規律に貫かれています。午前中に起床してデスクに向かい、万年筆を走らせて連載原稿を執筆するルーティンは数十年間ほぼ揺らいでいません。愛車や葉巻を愛し、夜には良酒を嗜むダンディズムあふれる佇まいも健在です。創作を支え続ける妻をはじめとする家族への敬意を随所で口にしており、家庭という確かな拠り所があるからこそ、苛酷な男たちの戦いを描き切ることができると語る場面もしばしば見受けられます。
後進の育成や文壇への貢献にも一区切りをつけ、創作への純度を極限まで高めているのが現在の北方謙三氏の姿です。「頭の中にまだ書きたい人物や風景が渦巻いている」と公言して憚らないそのバイタリティは、出版不況に揺れる文芸界において希望そのものの光を放っています。
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