即位とは何か?践祚との違いや三種の神器、皇位継承の全儀式を徹底解説

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即位を巡る報道において、「即位礼正殿の儀」と同等あるいはそれ以上に注目を集めるのが「大嘗祭(だいじょうさい)」です。両者の最も決定的な違いは、その性質が「国事行為」か「皇室の歴史的・宗教的祭祀」かという点にあります。

大嘗祭は、毎年11月に行われる宮中祭祀「新嘗祭(にいなめさい)」を、天皇の即位後に限り大規模かつ一代に一度だけ執り行う極めて秘儀性の高い儀礼です。皇居の東御苑に特設される木造茅葺きの「大嘗宮(だいじょうきゅう)」において、天皇陛下自らが新穀を天照大神をはじめとする天神地祇に供え、自らも食すことで、国家安寧と五穀豊穣を祈念されます。

日本国憲法第20条が定める「政教分離の原則」に照らし、特定の宗教的性格を有する大嘗祭を内閣の助言と承認を要する「国事行為」として執り行うことには憲法上の疑義が生じるため、政府見解では伝統的な「皇室の私的儀礼(皇室行事)」と整理されています。ただし、皇位継承に伴う極めて重要な伝統儀式であることから、費用は私的財産である「内廷費」ではなく、公費である「宮廷費」から支出されるという慎重な法的解釈が確立されています。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

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