ワニは生涯50回生え変わる!人間の「第3の歯」再生医療最前線

ワニは生涯50回生え変わる!人間の「第3の歯」再生医療最前線の総合ガイドをご紹介します。専門的な知識が詰まっています。

脊椎動物の進化をたどると、サメやワニをはじめとする多くの爬虫類・魚類は、歯が何度でも生え変わる「多生歯性(たせいしせい)」を持っています。対して、人間を含む大半の哺乳類は、乳歯から永久歯への生え変わりが一度きりの「二生歯性(にせいしせい)」へと進化しました。

人間において歯の再生が止まってしまう理由は、精密な咀嚼(そしゃく)機能の獲得とトレードオフの関係にあります。哺乳類は食べ物を細かく噛み砕いて効率よく消化・吸収するため、上下の歯がミクロン単位で正確に噛み合う「咬合(こうごう)」を発達させました。もし成体になってからも歯がバラバラに生え変われば、噛み合わせのバランスが崩れ、咀嚼効率が著しく低下してしまいます。

さらに、乳歯と永久歯の違いにも進化の知恵が現れています。顎が小さい幼少期には小型の乳歯(計20本)で食事を賄い、頭蓋骨の成長に合わせて強固な永久歯(計28〜32本)へとフルモデルチェンジします。永久歯が完成した時点で、歯を新しく作るための「歯堤(してい)」と呼ばれる組織はその役割を終えて退縮・消失し、幹細胞のスイッチが完全にオフになるように遺伝子レベルでプログラムされています。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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