豪快なフルスイングの系譜はどこへ向かうのか——中村紀洋が明かす「フライボール革命」を超えた令和の打撃論
2000年代初頭、日本中を熱狂させた大阪近鉄バファローズ。三振を恐れず、全員が振りちぎる「いてまえ打線」の象徴が中村紀洋だった。劇的な逆転満塁サヨナラ本塁打での優勝決定など、ファンの記憶に残る名場面には常に彼がいた。
時代が移り変わり、NPBのチーム運営や指導法は徹底してリスクヘッジ重視へとシフトした。「アウトにならない打撃」「状況に応じたコンパクトなスイング」が安全策として評価される中で、中村氏が指導の現場で突き当たったのは、若手の「小さくまとまってしまう傾向」だったという。ミスを恐れずに自分のスイングを貫く勇気を、効率優先の現代野球の中でいかに育むか。それは平成の豪傑が令和の球界に投げかける大きな問いでもある。
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